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豊かに表現する力を!(さすが!6年生)

 時間があるときにはできるだけ校内を歩くことにしています。

加計小学校の木造校舎のあちこちには、各学級で制作した図工の作品が飾られています。

 1階の交流ホールのあちこちに、2年生が作ったこんなオブジェが・・・。

かわいい・・・。

 そのまま、2階への階段を上がると、ちょっとモダンな空間が見えてきました。

 6年生の図工の作品が飾られていました!

聞けば、「彫りすすみ版画」というのだそうです。

毎回ひと彫りしては、色インクをつけて刷る。

 それが乾いてから、つぎのひと彫り・・・。その繰り返しで長い期間をかけてようやく仕上がったとのことでした。

 デザイン、色彩等これまでの版画作品にはない味わいを感じます。

 

 美術鑑賞に浸りながら、2階に進み6年教室をのぞくと・・・何やら一生懸命書いている子どもたちを見つけました。

 6年生国語の授業「提案する文章を書こう」

 現状から課題を見つけ、それを解決するための方策について、事実や調べたことを根拠に広く提案するための文書を書いているようでした。今回のテーマは「新型コロナウイルス感染症」だそうです。

タイトルの一部を紹介します。

「自分でさげよう 新型コロナ感染リスク」

「教室の空気変えてみない?」

「手洗いうがいで新型コロナウイルスをよせつけない!!」

「新型コロナウイルスに強い学校へ」などなど・・・。

6年生の目線で、相手に納得のいく提案ができるか・・・!ですね。

 学校では感染症対策として、マスク着用・手洗い・換気を行っていますが、厳しい6年生目線で見ると、まだまだ十分守られていない現状もあるようです。それでは命を守ることはできないと、自分ができる呼びかけ、提案を考えてくれました。

 委員会の放送でタイミングごとに呼びかける。休憩後や下校前の忘れがちなタイミングをねらう。全校一斉換気放送を行う。

 マスクや手洗いなどを学級ポイント制にして、意欲づけをする。

 ポスターの位置を目につきやすいところにする。内容も危機感を増すようなデータを載せる。身近なところに迫っていることを伝える。

ど れも感心するのは、自分たちですぐに取り組めそうなことだということです。なかなかするどいですね。

 この提案をもとに、私たちも子どもたちと考えてみたいと思いました。

 

 先ほどの版画も提案書も、豊かに表現する力、それを使って誰かに思いを伝えるという点では同じですね。

 「自ら学び 自ら考え 行動する児童の育成」に向け、教室でこのような学びが起こっていることに感謝したいと思います。

(校長)